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エンクロスで中学生キャリアフォーラム

延岡の未来をつくる自分たちの役割は?

 延岡市キャリア教育支援センター(水永正憲センター長)が主催する「中学生キャリアフォーラム~延岡の魅力を知り、住み、働く~」が1月26日、延岡市駅前複合施設エンクロスで開かれました。市内12中学校の1・2年生34人が参加し、講話やグループディスカッションを通じ、延岡の未来をつくる自分たちの役割について考えました。

 開会に先立ち水永センター長が、東日本大震災に遭った福島県いわき市の中学生が復興の先を見据えて様々な活動に取り組んでいた事例を基に、「皆さんにはグローバルに世界に羽ばたいてほしいし、ローカルに様々な価値を創出する人になってほしい。一度は市外に出て様々な経験をして、いろんなネットワークを作ってほしい。そして15年ぐらい経て転換期が来た時に、この地域に魅力のある人、会社があり、様々な課題に取り組んでいる大人がいることを思い出してほしい」と問い掛けました。

 延岡の産業を支える企業人による講話では、延岡商工会議所副会頭で吉玉精鍍社長の吉玉典生さん(67)が、AI(人工知能)の台頭によって無くなる職業、残る職業について紹介。「経験や高度な知識が必要な仕事はなくならないし、AIの台頭によって新たに産み出される職業もある。怖がる必要はないが、いろんな情報を集めながら自分がなりたい、やりたい仕事を選んでいく必要がある。社会の変化に興味を持ち、耳を傾け、前向きに歩んでほしい」と呼びかけました。

 平成29年(2017)に東京都豊島区から移住してきた堀川叙奈さん(44)、羅奈さん(11)親子は、延岡の恵まれた自然、地元の人たちの優しさに触れて移住を決意しました。特に羅奈さんは、移住後にダイビングのライセンスを取得し、行縢山や二ツ島の河畔林、長浜などで野鳥や生き物たちの観察・撮影に熱中しており、「毎日が驚きで、充実しきっている」と笑顔を見せました。叙奈さんは「延岡の良さは皆さんの身近にあり、市外に出て振り返った時に、私たちはこんな素晴らしいとこで暮らしていたんだと思い出して欲しい」と話しました。

 4~5人に分かれてのグループディスカッションでは、自己紹介に続き円形のボード〝えんたくん〟を使ったワークショップで、「延岡の良さ×私たちにできること」を考えました。成果発表では「美しい自然と工場の両立が必要。川の清掃活動などに取り組みたい」、「延岡の良さをSNSなど若者のネットワークを利用してPRしていくといいのでは」、「ふるさと学習の時間を生かしてこの街の良さをまとめ、修学旅行などを通じて発信してはどうか」などの意見が聞かれました。

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